こんにちは!歯科助手の田浦です。9月に入りましたがまだまだ暑さが続きますね!皆様いかがお過ごしでしょうか?さて今回は「虫歯を放置するとどうなるのか」というテーマでお話させていただきます!
「歯に穴があいてるけど痛みがないから、まだ大丈夫かな」と虫歯を放置している方はいらっしゃいませんか?虫歯を放置しておくのは実はとっても危険なのです。
虫歯は初期の段階では痛みも違和感もありません。それは歯の表面には痛みを感じる神経が通っていないからです。歯の神経は歯の内側から通っています。つまり歯に痛みがでるのは、そこまで虫歯が進行しているからなのです。もし痛みを感じない程度の虫歯であれば治療回数も少なくてすみますが、痛みを感じてしまってから歯医者に行っても虫歯が神経近くまで達しているので、治療期間も治療費もかかってきてしまいます。
次に虫歯の進行度と治療内容についてご説明していきます。
まずはCO(要経過観察段階)
まだ虫歯が疑われる段階の歯です。歯は黒くなったり穴があいたりとしていない状態で痛みもありません。
この段階であれば歯磨きをきちんと行い食生活を改善すれば、治療せず歯の修復が見込めます。
つづいてはC1(エナメル質の虫歯)
歯の表面を覆うエナメル質が溶かされた状態で、小さな穴ができている状態です。
この段階ではエナメル質の中にある象牙質へは進行していないため、まだ痛みがないのがほとんどです。虫歯に感染した箇所を最低限削り、主に白色のレジンの詰め物などを入れて治療を行います。
C2(象牙質まで進行した虫歯)
エナメル質の中にある象牙質へ虫歯が達している状態です。冷たい物などの刺激がしみる状態です。神経近くまで虫歯が進行しているので治療時に痛みを感じることもあります。
虫歯の範囲が小さければ白い詰め物を入れて治療しますが、虫歯が深部まで広がっている場合や範囲が広い場合には削った部分の型を採って、製作した詰め物を装着して治療を行うため、C1の治療より治療回数も費用もかかってきます。
C3 (神経まで達したう触)
エナメル質と象牙質が溶かされ、虫歯の菌が神経にまで浸食している状態で激しい痛みを伴います。何もしなくても歯が痛い、といった症状がでます。他にもすでに神経が死んでしまって痛みはないが炎症を起こし、膿が出たり歯茎が腫れるなどの症状も。根管内の細菌や膿、壊死した神経を除去し根幹内をきれいにする治療から始める為、治療回数も期間もC2よりもかかってきます。「1本の歯の治療になんでこんなに期間がかかるの?」って思われている方の虫歯の進行具合は、この段階の事が多いです。
最後にC4 (残根状態)
歯がほとんどなくなり、根の部分だけが残っている状態です。治療可能な場合は根管治療を行い被せ物をしますが、この段階になると歯を抜くことになるケースが多いです。
虫歯の治療は初期の段階であれば、単純な処置でおわり通院回数も1回程度ですむことが多いです。ただ虫歯は放置すればするほど進行していくため、治療は複雑になっていきます。そうなってしまうと治療回数も期間も長くなってしまします。最悪の場合歯を抜くことになってしまうかもしれません。虫歯は早期発見が一番です。「痛くないから虫歯じゃない」と油断せず、ぜひ歯医者を受診してくださいね!